身体を温めることはとても大切ですが、難しいことをしなければならないとなると、なかなか続かないものです。
そこで、毎日手軽にできる”10の温活”を2回に分けてご紹介いたします。
今回は、まず5つ。
できることから始めてみましょう。
目次
熱に変わるたんぱく質を積極的に摂る
冷えない身体づくりの基本は食事です。
中でも熱を作り出すのに欠かせないのが、肉や魚、豆類に多く含まれているたんぱく質です。
筋肉や血液をつくるたんぱく質は、消化するときに多くの消化酵素を出し、胃が活発に働くことで熱を発生させます。
また、体内に入ったたんぱく質は、肝臓で別の物質に変化するときにも再び熱を発生させます。
つまり、胃と肝臓の2カ所で熱を発生させるため、体内を温める格好の燃料の役割を果たします。
毎日食べることで、冷えを効果的に改善してくれる栄養素なのです。
体温が下がる睡眠中の室温は、28℃前後に
暑くて寝苦しい夜は、冷房を一晩中つけたままにしがちですが、これは絶対に避けましょう。
睡眠中に冷たい風が直接身体にあたると低体温症になったり、肌表面の水分や汗が蒸発して脱水症状になる危険があります。
また、朝起きた時のだるさや夏風邪の原因にもなります。
快眠のためには冷房の室温を25~28℃に設定し、寝始めから約3時間を目安にタイマーをセットしましょう。
睡眠中は体温が下がるため、日中より1~2℃高い温度設定にするのがポイントです。
寝る前に室温を冷やし、寝るときは扇風機を使用するのもオススメです。
ただし、風を直接身体にあてないようにしましょう。
身体を冷やす砂糖やカフェインは控えるように
「砂糖の摂り過ぎは身体を冷やす」ことをご存知ですか?
中でもトップは白砂糖です。
白砂糖の原料はサトウキビですが、一般的に「暖かい地方で取れるもの」は血糖値を急激に上げて体温を下げ、血流を悪くしてしまいます。
もうひとつ気をつけたいのがカフェインです。
カフェインには血管収縮作用があり、東洋医学では、身体を冷やす飲み物と言われています。
また、利尿作用があるため、排尿によって体温を外へ逃がし、身体を冷やすことになります。
カフェインはコーヒーだけではなく、緑茶、炭酸飲料などにも含まれているので注意しましょう。
朝1杯の白湯で内臓から身体を温め、基礎代謝と体温を上げる
冷え性の人の体質改善で注目されているのが、ダイエット効果もある白湯です。
朝、白湯を飲むと睡眠中に冷えていた胃や腸が温められ、基礎代謝が上がって身体が温かくなります。
1.やかんに水を入れ、強火で沸騰させる。
2.吹きこぼれないように蓋を取り、弱火で数分沸かし続ける(理想は3~15分)。
3.カップに注いで60℃前後に冷ます。
10分ほど時間をかけてゆっくり飲みましょう。
朝の白湯を習慣にすると、体調が少しずつ変わります。
筋肉量をアップして、冷えにくい身体に!
冷え性の原因のひとつに、筋肉不足があります。
筋肉は身体の基礎代謝を高め、熱エネルギーを作り出す役割があります。
ウォーキングやスクワットなどで足腰の筋肉を鍛えることこそ、冷え性を治す近道です。
特に太ももには大きな筋肉があるので、ここを鍛えると代謝が上がりやすくなります。
筋肉量が増えると、寒さを感じやすい手足の先まで血液を送り出す力が備わります。
また、股関節を動かす足の動作はリンパを刺激するため血の巡りが良くなります。